10月3日から発売が始まっています。
実は今作が、デビュー文庫から数えて10冊目の本になります。感慨深い……。
受賞の連絡をいただいてからかれこれ5年、ぼちぼちとでも物を書くことを続けてこられたのは、周囲の方々と読者さんのおかげだと本当に感謝しています。
これからもなにとぞお付き合いいただけると嬉しいです。
って、冒頭から終わってしまった感じですね。
「恋染めし~」の裏話でも……と思ったのですが、最近はあとがきが長めなので、めぼしいネタはそこで書きつくしてしまうんです。
でもあえて何か言うとすれば、「皆さんツンデレはお好きですか?」ですね。というのも、今回はヒーローヒロインともにツンデレ×ツンデレのケンカップルを書いたので。
個人的な好みを言えば、私は女子のツンデレは大好きですが、男子のツンデレは「めんどくさぁぁぁ!」と思うタイプです。男は直球!であってほしい。
で、実際に「こいつほんまにめんどいやっちゃなー(関西弁)」と思いながら原稿を書き進めていたのですが、意外にもヒーローの李凰氏のことは嫌いではないというか、同情せずにはいられなかったというか。
彼のツンな台詞や行動を書くたびに、
「いやあんた、今心の中で『やりすぎた!』って思ってるやろ?」
「本当は優しくしたいんやんな? うん、知ってる知ってる。でも通じてないし」
「ああ、誤解されたねー。残念やねー。ラストで挽回するからもうちょっと待って!」
などなど、膝を抱えて反省してる李凰氏(イメージ)を宥めながら、どうにか最後まで辿りついた次第で。
作者的にはとても手のかかるヒーローでしたが、見た目(挿絵)のワイルドさと、内面のナイーブさとのギャップを楽しんでいただけたらいいなと思っています。
そんなわけで、「恋染めし夜の褥 花街艶語」をよろしくお願いいたします。
来月のシフォン文庫サイトには、アンケートに答えると読めるショートストーリーもアップされる予定ですので、「こんなエピソードが読みたい」などのリクエストがあれば、それもぜひぜひ!
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